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クラロウォールナットのクラロ(Claro)とは
スペイン語で、はっきりした、クリアと言う意味のようです。

はっきりしたクルミの木・・・・・スペイン語・・・・・??

気になりだしたら気になっちゃいまして、
インターネットであっちこっち旅をしました。


なかなかクラロウォールナットは手に入らず、
杢の良いものを指すとおっしゃる方、

カリフォルニアに限られるものを指すと書かれていたり、

北米のブラックウォールナットに、イングリッシュ・ウォールナットを
接ぎ木したものと詳しく説明されている方・・・



ここから想うが始まります

ジョージ ナカシマが例えば1940年ごろクラロウォールナットで
テーブルを作ったと仮定して、そのテーブルの幅にもよりますが、
幅1mのテーブルの場合、育つのに約150年かかっとして、
単純に考えると、その木は1790年ごろ接ぎ木されたモノかな??
と想像したりします。

ジョージ・ワシントンが初代大統領に就任したのが、
1789年〜1797年。
もう少し遡ると、

メキシコを植民地としていたスペイン人が
伝動所を作りながらカリフォルニアを北上して行き、
教会で必要なワインを生産していたのは1700年ごろのこと。
アメリカで自生していた葡萄はワインに適していなかったため、
スペインの品種が使われていた。

1848年アメリカン川で砂金が発見されて、
ゴールドラッシュがはじまる。
スペインから独立していたメキシコの領土であったカリフォルニアが、
ちょうどその頃アメリカに割譲され、アメリカ領土になったころ。
ヨーロッパからの移民が増えていき、
1852年カリフォルニアの人口は20万人にまで膨れ上がっていく
 
ワインは質より量の時代、
ヨーロッパから1860年ごろには300種、約10万本もの
葡萄の木がヨーロッパから取り寄せられる。

なんとなく人や文化、物がヨーロッパから流れてきた動きが
見えてきたような気がしますが・・・


更に遡っちゃいますと、
ギリシャ時代にはすでにりんごの接ぎ木がされていて、
代木の丈夫さと、穂木の長所を併せ持った木を栽培していたそうです。
また、土壌に合わない木をその土地で栽培するため
土壌に合った代木に、その合わない木を穂木にしていたりもするそうです。

そんなりんごも、アメリカには17世紀前半に渡ったようです。


さてさて、そろそろウォールナットの話しにもどります。

私たちがよく食べるクルミは、イングリッシュウォールナットの種類の実。
ブラックウォールナットの実は殻が分厚く、実は小さく、美味しくない。
ただ、ブラックウォールナットの木の方が、病気に強く、幹や枝も折れにくて丈夫。
ブラックウォールナットの代木にイングリッシュウォールナットを穂木にすると、丈夫に育ち、おいしいクルミが生るそうです。


木の木目はイングリッシュウォールナットは全体的に薄い茶色で、
柿の木のように黒っぽい木目も混ざりハッキリした濃淡が出る。
ブラックウォールナットは全体的に深い茶色。
接ぎ木をすることにより、お互いの性質が混ざり合い複雑な杢になっていきます。



チョッピリ長い話しになってしまいました。
BC工房でクラロウォールナットと出会い実際にテーブルにしてみると、
杢の不思議さ、性質の面白さに触れ、
なぜなの?なぜなの?という思いに駆り立てられました。

ぜひ、きらきら工房へクラロウォールナットに出会う旅にお越しください。