BC工房 ARE-KORE

BC工房スタッフがつづる工房通信。

修理

よみがえる椅子

先週、椅子の座面をお店に持って来てくれた、Oさん。
あつぎBC工房のご近所さんです。

20年くらい前、住んでいたイギリスから帰国する時に、
せっかくだからと椅子を作ったそうです。
今回の張替えは、その椅子の座面。

はがし前













椅子に置くだけタイプの座面です。
座った時に、落ちそうになる。と相談を受けました。
触った感じ、座板が割れている。
張り地は気に入っているのでこのまま使いたいということで、
座板と座の中身の交換をしました。

まずは、はがして状況確認をします。
はがし前













やっぱり、座板が割れて、ボロボロになっていました。
はがし前3









古い座板は使えないので、新しく制作します。
今回は真ん中はくりぬかずに作りました。
座ニュー













座板ができたら、中身も交換。
上の黄色いウレタンが古い中身、下の白っぽいウレタンが新しい中身です。
前よりしっかりした座り心地になります。
座中身









張り終わり。
張り後













前よりハリがでました。

椅子にのっけてチェックします。
張り後2













はまり具合もちょうどよく完成。
張り後3


















中身を変えるだけでも、印象がかわりました。
ちょっとの手直しで、また長く使えます。

思い入れのある椅子で座面がボロボロ。。。など、
張替えで悩んでいたら、いつでも相談してください。

あつぎBC工房  hobo


よみがえる椅子

今日のよみがえる椅子。
アンティークチェアの張替えです。
ビフォー1ビフォー7

糸がほつれて、座面も波うってます。
ビフォー2









フレームもところどころ色が落ちている。
ビフォー8









さて、はがしに入ります。
まずは、中身をあけて現状把握。
はがしている最中、ぼろぼろと粉が落ちてくる。。。

粉の正体は、劣化したウレタンが粉になったモノでした。
長年使っていると、ウレタンが劣化して、ぼろぼろに。
ビフォー12ビフォー18







穴まであいている。。。
ビフォー19











すべてをはがし終え、きれいさっぱり、フレームの状態へ。
フレームは緩んでいるところもなく、まだまだ現役でいける。
アフター1













今度は中身のチェンジ。

まずは、ウェービングテープ。
アフター2








ウレタンもチェンジ。
アフター6









背中も中身をチェンジします。
アフター4









中身も新しくなって、よみがえりましたー。
アフター11アフター20














アフター12








フレームも色の落ちているところは、できるかぎり直します。
アフター19










座はしっかり、背はふわっとした座り心地へ。
座り心地もよくなりました。


あつぎBC工房 hobo

ハマのオモシロА‘本の名作椅子張り替え

IMG_1788

葭原 基さんってデザイナーの方を知っていますか?
よしはら もとえ さんとお読みします。
飛騨高山の老舗家具会社 飛騨産業で
長らくデザインをされていた方です。
葭原さんの名前は、知る人ぞ知る、という感じだと思います。
社内デザイナーとして、高度成長期から、
ベストセラーの椅子を
たくさん、たくさんデザインされた、スゴイ方です。
葭原さんの名前は知らなくても、
この椅子はどこかで見たことがあるのではないでしょうか。
1968年から、2001年まで!つくり続けられた、
ロングセラーの椅子です。
「食堂椅子」と呼ばれています。
この椅子は、飛騨産業の椅子だと思っていたのですが、
預かった椅子には、白川木工のシールがありました。
白川木工も高山の家具メーカーです。両メーカーでつくっていた?
事情はわかりませんが、お客さんは、40年使ってきたそうです。
IMG_1790
曲げ合板に薄いウレタンが乗っていました。
ウレタンは分解して薄くなっています。
IMG_1794
しっかりとしたウレタンに交換します。
IMG_1801
木部も一部、接着が切れていました。分解して再接着します。
分解してわかる、この椅子の構造の考え抜かれていること。
材料を無駄にせず、
直線的な材の組み合わせで、座り心地のよさをつくっています。
すべての組み方に無駄がなく、
2重、3重に強度を保って、
かつ、つくりやすくなっています。
本当に考え抜かれた椅子だと思いました。
IMG_1802
ちょうど、同じ時に、BC工房で制作した、
葭原さんデザインのゆったりもとい椅子も、張り替えで戻ってきました。
1960年代の高度成長期の椅子と、
2000年代の豊かになった?時代の椅子。
ゆったりもとい椅子は、長らく、BC工房のベストセラー椅子でした。
ぜいたくにチークの無垢材を削り出してつくった、
彫刻的な笠木(背の上の部分)、
脚も、なみだ型のフォルムで、
BC工房以外はつくれないような、手をかけた椅子でした。
「食堂椅子」は1968年当時、5800円だったそうです。
庶民の手の届く夢のダイニングチェアとして、売れに売れたそうです。
「ゆったりもとい椅子」は、6万円でした。
自分に合った椅子で、豊かな時間をすごすための椅子として、人気でした。
時代に、人に、呼応して、デザインは流れて行くんですね。
IMG_1835
張り替えと、修理を終えて、
よみがえった、「食堂椅子」。
他の椅子を納品に行ったときに、
そういえば、この椅子直るかしら。と出された「食堂椅子」
「これは、すばらしい椅子です。ぜひ直してつかってください!」
と半ば強引にお願いしました。
「そう、この椅子、座り心地いいのよ。また使ってみようかしら。」

それなりのお金をかけても、直してつかっていきたい家具。
そう思われる家具は、幸せだと思います。
つくり手が大事につくり、売り手もしっかり価値を伝え、
つかい手に愛用されなければ、捨てられます。

家具が、30年、50年、100年続いていくには、
まず、つくり手が、
いいモノを 正直につくって売らないとだめだと思います。
日本の家具も、そうなれる。
と信じています。

BC工房の椅子は、張り替えできます。修理もたいがいできます。
大事に長くつかってもらう。
家具屋としての願いであり、誇りです。

BC工房
KAZU





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