25年前。新築祝いにいただいた、
おばあちゃんとおじいちゃんの思い出の座卓。
北海道のご友人が、自分の山に生えていたセンの木をつかって、
あつらえてくれた特別な品でした。

木が大好きなおばあちゃん、見ているだけでも心が落ち着くそうです。
ただ、今、畳に座るのがつらくて、この部屋自体あまり使えていなかった。
お嫁さんのTさん、座卓と、この和室をどうにかできないかしらと、考えていたそうです。
お店に相談に来たTさんは、えんがわ工芸椅子に座って、
「おばあちゃんにはこの椅子!」と直感されました。
「お店に来れないおばあちゃんに、お家で椅子に座ってもらいましょう。」と、
椅子とテーブルの脚を持って、「出前」しました。
おばあちゃんも、えんがわ工芸椅子に座ってすぐ、
「まあ、この椅子すごく座りやすいし、立ちやすい。まるで私につくったみたい。」
と言ってくれました。Tさんのカンがピッタリ。
今や希少なセンの一枚板。8.5cmのりっぱな厚み。
実は、8〜9cmの厚みは、ちょっと厚過ぎて、
テーブルにしたとき、足元が狭くなったり、逆にテーブルトップが高くなったりと、
なかなか難しい厚みです。
5cmくらいに削って、カタチもちょっとやさしくすることを提案しましたが、
おばあちゃんは、
「この厚みが好きなの。主人との思い出もありますので、
このままのカタチで活かしたいのよ。」
とはっきり言われました。
高さの設定をおばあちゃんに合わせて、見極めます。
座卓の高さを57cmにすると、
「これなら、ずっと座っていられるわ。」

天板の厚み8.5cm、
畳から天板の下まで48.5cm。
えんがわ工芸椅子は、座面高35cm、
椅子とテーブルの高さの差は、22cm。
椅子から、天板の下端まで、13.5cm。
いつもの高さ設定より、天板が厚い分、足元が狭いですが、
おばあちゃんが、えんがわ工芸椅子に座ると、天板の下でも余裕があります。
男性だと、ちょっと足元がきついので、
4脚のうち、2脚は5cm低い、座面高30cmにしましょう。
と、リフォームの流れが決まりました。
「お盆までにお願いできませんか。主人にも見せたいの。」
ふじので、しっかりていねいにつくって、8月11日に納品できました。
おばあちゃんの席に座ると、「ちょうど、主人の写真が見えるの。」
ひざも直角になって、足もぴったりつきました。ハーフアームで立ち座りも楽。
「こんなに楽に座って、立てるお袋、何年かぶりに見ましたよ。」と息子さん。
「思い出を残して、こんなに使いやすくつくっていただいて、
本当にありがとうございます。
この座卓は、主人ともいちばん大事なものだったのよ。
きっと主人もよろこんでいます。
嫁にも感謝しなくちゃいけませんね。
家に知恵ものがいるのはありがたいことです。
この3,4年大変なことが多かったけど、
とてもうれしいことでした。ありがとう。」
家族の思いが、つながって、カタチになった。
そんなお手伝いができて、うれしい仕事でした。
「つなぐ家具」
大事な思い出のつまった家具を、今のつかいかたにリフォームします。
立派な銘木の座卓を持っている方は多いと思います。
ただ、あまり使えていない方も多いと思います。
今の使い方に合わせて、椅子と組み合わせてリフォームすると、
思い出の座卓が、くつろぐテーブルに生まれ変わります。
お盆休み、家族の時間で考えたこと、なんでも相談してくださいね。
BC工房
KAZU
おまけ
座卓の脚も、センでしっかりつくられていました。
脚を外しながら、仕口を見て、
この座卓は、ていねいにつくられたものだとよくわかりました。
何かに生かせないか。と考えて、
おばあちゃんが、ダイニングで
ゆったりきらきら椅子に座ったときの「足おき」をつくって、プレゼントしました。
脚を3本つなげて、少しやさしく面取りしただけですが、
「大きさもちょうどいいし、何より、この脚が生かせたのがうれしいわ。」
と言ってくれました。

おばあちゃんとおじいちゃんの思い出の座卓。
北海道のご友人が、自分の山に生えていたセンの木をつかって、
あつらえてくれた特別な品でした。

木が大好きなおばあちゃん、見ているだけでも心が落ち着くそうです。
ただ、今、畳に座るのがつらくて、この部屋自体あまり使えていなかった。
お嫁さんのTさん、座卓と、この和室をどうにかできないかしらと、考えていたそうです。
お店に相談に来たTさんは、えんがわ工芸椅子に座って、
「おばあちゃんにはこの椅子!」と直感されました。
「お店に来れないおばあちゃんに、お家で椅子に座ってもらいましょう。」と、
椅子とテーブルの脚を持って、「出前」しました。

おばあちゃんも、えんがわ工芸椅子に座ってすぐ、
「まあ、この椅子すごく座りやすいし、立ちやすい。まるで私につくったみたい。」
と言ってくれました。Tさんのカンがピッタリ。

今や希少なセンの一枚板。8.5cmのりっぱな厚み。
実は、8〜9cmの厚みは、ちょっと厚過ぎて、
テーブルにしたとき、足元が狭くなったり、逆にテーブルトップが高くなったりと、
なかなか難しい厚みです。
5cmくらいに削って、カタチもちょっとやさしくすることを提案しましたが、
おばあちゃんは、
「この厚みが好きなの。主人との思い出もありますので、
このままのカタチで活かしたいのよ。」
とはっきり言われました。
高さの設定をおばあちゃんに合わせて、見極めます。
座卓の高さを57cmにすると、
「これなら、ずっと座っていられるわ。」

天板の厚み8.5cm、
畳から天板の下まで48.5cm。
えんがわ工芸椅子は、座面高35cm、
椅子とテーブルの高さの差は、22cm。
椅子から、天板の下端まで、13.5cm。
いつもの高さ設定より、天板が厚い分、足元が狭いですが、
おばあちゃんが、えんがわ工芸椅子に座ると、天板の下でも余裕があります。
男性だと、ちょっと足元がきついので、
4脚のうち、2脚は5cm低い、座面高30cmにしましょう。
と、リフォームの流れが決まりました。
「お盆までにお願いできませんか。主人にも見せたいの。」
ふじので、しっかりていねいにつくって、8月11日に納品できました。

おばあちゃんの席に座ると、「ちょうど、主人の写真が見えるの。」

ひざも直角になって、足もぴったりつきました。ハーフアームで立ち座りも楽。
「こんなに楽に座って、立てるお袋、何年かぶりに見ましたよ。」と息子さん。
「思い出を残して、こんなに使いやすくつくっていただいて、
本当にありがとうございます。
この座卓は、主人ともいちばん大事なものだったのよ。
きっと主人もよろこんでいます。
嫁にも感謝しなくちゃいけませんね。
家に知恵ものがいるのはありがたいことです。
この3,4年大変なことが多かったけど、
とてもうれしいことでした。ありがとう。」

家族の思いが、つながって、カタチになった。
そんなお手伝いができて、うれしい仕事でした。
「つなぐ家具」
大事な思い出のつまった家具を、今のつかいかたにリフォームします。
立派な銘木の座卓を持っている方は多いと思います。
ただ、あまり使えていない方も多いと思います。
今の使い方に合わせて、椅子と組み合わせてリフォームすると、
思い出の座卓が、くつろぐテーブルに生まれ変わります。
お盆休み、家族の時間で考えたこと、なんでも相談してくださいね。
BC工房
KAZU
おまけ
座卓の脚も、センでしっかりつくられていました。
脚を外しながら、仕口を見て、
この座卓は、ていねいにつくられたものだとよくわかりました。
何かに生かせないか。と考えて、
おばあちゃんが、ダイニングで
ゆったりきらきら椅子に座ったときの「足おき」をつくって、プレゼントしました。
脚を3本つなげて、少しやさしく面取りしただけですが、
「大きさもちょうどいいし、何より、この脚が生かせたのがうれしいわ。」
と言ってくれました。
