BC工房 ARE-KORE

BC工房スタッフがつづる工房通信。

2013年08月

親孝行の家具リフォーム

25年前。新築祝いにいただいた、
おばあちゃんとおじいちゃんの思い出の座卓。
北海道のご友人が、自分の山に生えていたセンの木をつかって、
あつらえてくれた特別な品でした。
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木が大好きなおばあちゃん、見ているだけでも心が落ち着くそうです。
ただ、今、畳に座るのがつらくて、この部屋自体あまり使えていなかった。
お嫁さんのTさん、座卓と、この和室をどうにかできないかしらと、考えていたそうです。
お店に相談に来たTさんは、えんがわ工芸椅子に座って、
「おばあちゃんにはこの椅子!」と直感されました。
「お店に来れないおばあちゃんに、お家で椅子に座ってもらいましょう。」と、
椅子とテーブルの脚を持って、「出前」しました。IMG_1598
おばあちゃんも、えんがわ工芸椅子に座ってすぐ、
「まあ、この椅子すごく座りやすいし、立ちやすい。まるで私につくったみたい。」
と言ってくれました。Tさんのカンがピッタリ。IMG_1601
今や希少なセンの一枚板。8.5cmのりっぱな厚み。
実は、8〜9cmの厚みは、ちょっと厚過ぎて、
テーブルにしたとき、足元が狭くなったり、逆にテーブルトップが高くなったりと、
なかなか難しい厚みです。
5cmくらいに削って、カタチもちょっとやさしくすることを提案しましたが、
おばあちゃんは、
「この厚みが好きなの。主人との思い出もありますので、
 このままのカタチで活かしたいのよ。」
とはっきり言われました。

高さの設定をおばあちゃんに合わせて、見極めます。
座卓の高さを57cmにすると、
「これなら、ずっと座っていられるわ。」
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天板の厚み8.5cm、
畳から天板の下まで48.5cm。
えんがわ工芸椅子は、座面高35cm、
椅子とテーブルの高さの差は、22cm。
椅子から、天板の下端まで、13.5cm。

いつもの高さ設定より、天板が厚い分、足元が狭いですが、 
おばあちゃんが、えんがわ工芸椅子に座ると、天板の下でも余裕があります。
男性だと、ちょっと足元がきついので、
4脚のうち、2脚は5cm低い、座面高30cmにしましょう。
と、リフォームの流れが決まりました。

「お盆までにお願いできませんか。主人にも見せたいの。」

ふじので、しっかりていねいにつくって、8月11日に納品できました。DSC_0114
おばあちゃんの席に座ると、「ちょうど、主人の写真が見えるの。」DSC_0120
ひざも直角になって、足もぴったりつきました。ハーフアームで立ち座りも楽。
「こんなに楽に座って、立てるお袋、何年かぶりに見ましたよ。」と息子さん。

「思い出を残して、こんなに使いやすくつくっていただいて、
 本当にありがとうございます。
 この座卓は、主人ともいちばん大事なものだったのよ。
 きっと主人もよろこんでいます。
 嫁にも感謝しなくちゃいけませんね。
 家に知恵ものがいるのはありがたいことです。
 この3,4年大変なことが多かったけど、
 とてもうれしいことでした。ありがとう。」DSC_0124

家族の思いが、つながって、カタチになった。
そんなお手伝いができて、うれしい仕事でした。

「つなぐ家具」 
大事な思い出のつまった家具を、今のつかいかたにリフォームします。
立派な銘木の座卓を持っている方は多いと思います。
ただ、あまり使えていない方も多いと思います。
今の使い方に合わせて、椅子と組み合わせてリフォームすると、
思い出の座卓が、くつろぐテーブルに生まれ変わります。

お盆休み、家族の時間で考えたこと、なんでも相談してくださいね。

BC工房
KAZU


おまけ
座卓の脚も、センでしっかりつくられていました。
脚を外しながら、仕口を見て、
この座卓は、ていねいにつくられたものだとよくわかりました。
何かに生かせないか。と考えて、
おばあちゃんが、ダイニングで
ゆったりきらきら椅子に座ったときの「足おき」をつくって、プレゼントしました。
脚を3本つなげて、少しやさしく面取りしただけですが、
「大きさもちょうどいいし、何より、この脚が生かせたのがうれしいわ。」
と言ってくれました。
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BC工房の夏休み

8月12日(月)〜16日(金)まで
BC工房は夏休みになります。

夏休みといえばお絵かき!!!
BC工房のスタッフもこの休みは時間を見つけて
ゆったりお絵かきをします。


休み明け17日(土)からは
皆さんの相談をその場でお絵かきして一緒に考えるスタッフがたくさん!!


お盆は1日早く東京に帰ってきて家のことを
わたしたちと一緒に考えましょう!!!

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いつでも待ってま〜す!!


BC工房 竹村

はい!出前一丁!!!

今回は「今すぐ欲しい!!」に応えた出前です。

暑い暑いお昼過ぎにAさんはいらっしゃいました。
出来立て新作「貴秋椅子」をとても気に入ってこの椅子の使い方を一緒に考えました。
今使っているテーブルに合うかなぁ?これがあればソファはいらないかなぁ?
などいろいろ使い方が膨らみます。

奥さんは
「私はテーブルが欲しい!」
だんなさんも一緒にテーブルを選びます。

「そう思ったらすぐ欲しいのよ。今日か明日持ってきてくれる?」

お互いの話を聞きながら椅子とテーブルの候補が出来てきた時の一言。
もちろん出来ないなんて言いません。
なんとか出来る方法をいっしょに考えます。
お家を聞いたら青山BCから歩いて5分のところだと言うことで
椅子と型紙を持って伺う約束をしました。が、
そこは驚きを楽しんでもらいたいBC工房。
テーブルの型紙では物足りない。

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現物をすぐに準備して持っていきました!!

「喜んでくれたらうれしいな!」
阿部と一緒に出来たばかりのマンションへ荷物を持って行きます。

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なんとダイニングセットを片付けて待ってくれていました!!
これには僕たちもビックリ。
Aさんもまさかテーブルを準備して持ってくるとは思っていなかったらしくビックリ!
でも喜んでくれました。

外の景色も楽しめてテレビも見えやすい位置は?実際にお部屋で一緒に動かして考えます。

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最後はBCスタッフの阿部も一緒に記念撮影。
こんな笑顔が見れる瞬間。サイコーです!!

「まるで蕎麦屋さんね。出前一丁!!って感じ。
 ホントありがとう、これで部屋も落ち着いたわ。」
昨日引っ越したばかりのAさんからこんなうれしい言葉。
もともとは外苑西通りから見える白い垂れ幕を見つけてふらっと来店したそうです。
こんなうれしい出逢いをありがとうございます!

今回、お父さんのマイチェアだけは新しく制作することになりました。
楽しみに待っていてください!!!

BC工房 竹村

無垢ボードでリフォーム!

今までお使いの立派な水屋ダンス。
もっと活かしたい。もっとすっきりしたい。
Tさん家のそんなリフォームをお手伝い。
ビフォー
入りきらないものもいっぱいあって、小さな収納もいろいろ置かれてました。
プラン
既存の水屋ダンスを囲むボードをつくって、壁いっぱいの水屋ボードにしましょう!
設置前
プランから2カ月。最高のボードができました!いよいよ納品、取り付けです。
水屋に入っていたものを一度だしてもらいました。
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食器やいろいろ。いっぱい入ってました。
途中
左側にオーブンや、炊飯器を置く棚を。
途中1
水屋の上に、同じサイズの引き戸ボードを乗せます。
フィラー1
天井との隙間は、2〜2.5cm。ぴったりの木を差し込んで、
すっきり納まりました、耐震もOK。
スライド棚
ポットと、炊飯器の棚は、スライドレールで引き出せます。
完成
完成!一体感がでました。元からこうだった?
「こんなにうまくできると思わなかった〜!すごいですね!」とTさん。
ありがとうございました。私も、予想以上のぴったり感でした。

今あるお宝を生かして、もっと楽しく、つかいやすく。
「つなぐ」家具リフォーム。
親から子へ、孫へ、これからの自分へ。

活かしたいお宝のご相談、どうぞ、どうぞ!


BC工房スタッフ
KAZU

GAKUの親切出前日記

BC工房は椅子やテーブルの出前を行っています。
その理由は、現場で現物を見るのが1番!
スタッフも現物のチカラを信じています。

今週は
「なかなか既製品で希望のサイズが無いので
ちいちゃなテーブルを一緒に考えてほしい。」
そんな相談がありました。


さあ!出前人のGAKUが動き出します!!

湯けむりへ















???キャスターにケヤキの小テーブルをくくりつけてどうするの???

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現場に持って行くに決まってる!!現場で現物がBC工房の出前でぃ!!!

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後ろ姿はまさに侍!!
5分前に駅員さんに怒られないか心配していた人の背中ではありません(笑)!!

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帰って来たGAKUに話を聞いたら今回探していたのは
カウンターの荷物置き用のテーブルでした。

たまご5兄弟なるおもしろ提案をしてきたそうです。
ケヤキの小テーブルを持って行ったので大きさなど確認出来て
Sさんもよろこんでくれたそうです。よかった!!!


こんな風に椅子1脚、テーブル1台からのBC工房の出前の日々は続くのでした!!

BC工房 竹村
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