うらぼんえ 「FOREVER テーブル」

お盆。
ご家族で集まっているお家も多いことでしょう。
家族、親戚、３世代、４世代が集い、にぎやかにご飯を食べる。
蝉しぐれ、すいか、花火。
そんな日本の夏景色が好きです。

先日、Fさんのお家に、テーブルと椅子を納めました。

Fさんが横浜の店にきてくれたは、１年前の夏。
家も設計段階でした。

３世代の集まる家、テーブルをつくりたい。というFさんと、
半年かけて、プランを練り、テーブルの材を選びました。
http://bc-kobo.livedoor.biz/archives/52680833.html


リビングとつながる「アトリエスペース」は、お子さんたちの勉強や工作の場所。

いつもは、マイデスク、マイチェア。


みんなが集まる時は、ダイニングテーブルとデスクが合わさって、
長さ２６５ｃｍ、１２人集まるBIGテーブルに。


できあがったテーブル、椅子には、
「焼きペン」でご家族の名前や、メッセージを
Fさん自ら描き入れてもらいました。
ふじのの工房へキャンプしながら来てくれました。


設計段階から、テーブルを考え、つくる。
建物だけでなく、家具だけでなく、
Fさんは、見事に「くらし」をデザインされました。

キッチン、ダイニング、
一段下がった図書館のようなリビング、アトリエスペース、
外のウッドデッキ。
そこをつなぐテーブルと椅子、収納、照明、床。
すべてが一体となって、つながっていました。


Fさん、奥さん、２人のお子さん、
お隣の奥さんのご両親、近くの奥さんのごきょうだい、
九州のFさんのご両親、
そして、亡くなったおじいちゃん、おばあちゃん。
みんなが集まり、楽しむ場所が、
この「FOREVER　TABLE」。
Fさんは、連綿とつづく「家族のつながり」を、見事に具現化されました。


新築して、はじめてのお盆。
おじいちゃんの明寿さん、おばあちゃんの久恵さんも、
この長椅子に座って、ひ孫たちのやんちゃを見てくれているでしょうか。

何げない毎日が、ずっとずっと昔からつながってきた。
その上に、私たちはくらしている。
でもそれは、何げなくつながってきたのではなく、
「強い思い」が、つないできたものなんだ。
Fさんとのテーブルづくりから、そう教わりました。

うらぼんえ　テーブルごとに　ものがたり

KAZU