
新婚当初から、テーブルセットをつかってくださっているOさんから、
生まれたばかりの娘さん、「さっちゃん」に贈る椅子をつくりたい。
とお題をいただきました。
こどもといっしょに成長する椅子。
大きくなってもずっと使える椅子ができないだろうか?




0歳→2歳
→3歳→5歳
こどもはスグ大きくなります。
0歳から5歳といえば、身長も70〜120cmくらい 40〜50cmくらい伸びる。
それぞれの時期に対応しながら、大きくなっても使える椅子とは?
木製の椅子に、微妙なサイズ調整機能を入れていくのは、なかなかの難題。
成長にあわせて、オプションをはずしていく。という考え方にしました。

0歳〜1歳は、テーブル、座クッションをつけて使う。
テーブルは、お世話がしやすいように、
おつかいのダイニングテーブルよりちょっと高く。


少し大きくなったら、ざぶとんクッションをはずして、高さ調整。

2〜3歳は、テーブルをはずして、ダイニングテーブルでいっしょに食事。
両脇のクッションもはずせます。



3歳〜5歳は、脚の下の「たたみずり」をはずして、椅子を低くします。
アームもはずすと、横にも余裕がでます。

ここからは、脚を少しづつカットしていくか、ご相談。
この椅子は、はじめは、「チェロ弾きの椅子」としてつくりました。
こぶりで座面高が50cmと高めなので、
大人がキッチンでちょっと腰かけたりするのにもピッタリです。
さっちゃんは、小学生になるころ、どう使っていくのかな?
おっちゃんは、楽しみです。

Oさん、楽しい椅子づくりの機会をありがとうございます。
20代の若さで、ダイニングセットをお使いいただいたのは、
Oさんがはじめてでした。
ベビーから、大人までの椅子も、Oさんがはじめてです。
これからも、うれしい「はじめて」を教えてください。

「無垢」とはこの子のことをいうのでしょう。
無垢の木でつくった、「さっちゃんの椅子」で、
たくさん食べて、遊んで、汚して、大きくなってね。
BC工房
KAZU