茨城・ひたちなか市 阿字ヶ浦(あじがうら)。
初冬の青空に広がる太平洋。
旅館 浜田館さんに納品に行きました。

驚きました。
旅館の1歩先は、もう浜辺。
プライベートビーチのような砂浜と海。
海と空を五感で味わえます。
こんなに海に近い旅館は、来たことがありませんでした。
浜田館さんは、この阿字ヶ浦の浜辺で、
100年続いてきた老舗旅館です。
2011年3月11日。
浜田館さんの建物は、東日本大震災で倒壊寸前の被害を受けました。
沖の防波堤のおかげで、津波の被害はなかったものの、
旅館を再開するには、建物は危険な状態だったそうです。
4代目ご主人の岡部さん、お嫁に来て間もない奥さん、
長年一人で切り盛りしてきた3代目のお母さん。
ご先祖から受け継いできた、浜田館の100年の歴史。
ここで、区切りをつけなくてはいけないのか、
悩まれたそうです。
この建物を何とか直すことはできる。
ただ、これからも不安を抱えながら営業していくのか、
直すだけでも、大きな費用と時間がかかる。
やろう。やるしかない。
すべて壊して、新築の浜田館をつくる。
岡部さんたちは、決意されました。
はじめてBC工房に来てくれたのは、2012年の7月でした。
設計しはじめた図面を持って、新しい浜田館の姿を模索されていました。
すべてがまだ、はっきりしない時から、家具を見にきてくれました。
ひとつづつ、いっしょに考えていきましょう。
そんなスタートから、1年以上かけて、
何度もお店に来てくださって、
一部屋、一部屋を考えていきました。

最終的に、2部屋の椅子とテーブルを決めてくださったとき、
「予算との戦いもあるけれど、
どうしても、BC工房の椅子とテーブルを入れたいんです。」
そう言ってくださった岡部さんに、背筋がのびる思いでした。
足の悪い方にも、お部屋で海を見てくつろぐ時間を提供したい。
座卓ではなく、ちょっと低座のテーブルを入れたい。
たまご型のセパレートテーブルと、
ちょっと低めのおたすけきらきら椅子のセット。
トチの木を削りだして、かわいいつかいやすいたまごテーブルをつくりました。

3代目のお母さん。はじめてお会いしました。
この方がいたから、浜田館なんだ。
リピーターさんは、お母さんに会いに来るんだ。
その笑顔と強いまなざしにひとめでファンになってしまいました。
「若い人たちの感性にまかせて、いろいろ選んだみたいですね。
お世話になりました。座り心地、いいね。
もう、やるっきゃないの!
お友達みんなでいらしてね!」

4代目岡部さん、若女将さん、そして、5代目?
浜田館の復興とともに生まれた彼。
おばあちゃん、お父さん、お母さんの思いがつまった、
新生浜田館とともに大きくなるんですね。
ご主人は、この2年間、
また一から、料理の修業をし、コーヒーの修業をし、復活に備えてきました。
「この年になって、また新しい修行ができるなんて、
そうないですよね〜。いい経験をしました。」
いつもていねいで、腰の低いご主人ですが、
会うたびに、力強い顔になられていくのがわかりました。
しっかり、やわらかに支える奥さん。
この方がいるから、新しい浜田館ができる。私はそう思います。
「お嫁に来て5年。ホントにいろんなことがあったけど、
思い切ってやってよかったです。これから楽しみです。」

茨城の海。アンコウ鍋の季節です。
新鮮な魚介、静かな海。
そして何よりも人。
岡部さんご一家のあたたかいおもてなし。
全7室の小さなお宿。
にぎやかな観光地にはない、
自分をとりもどす静かな、豊かな時間が、
ここにはあります。
ぜひ、みなさん、浜田館さんへ。
私も家族でうかがいたいと思います。
2014年1月18日リニューアルオープンです!
BC工房
KAZU
旅館 浜田館
茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町4
電話 029−265−7211
ホームページ
http://www.hitachinaka.co.jp/hamadakan/
初冬の青空に広がる太平洋。
旅館 浜田館さんに納品に行きました。


驚きました。
旅館の1歩先は、もう浜辺。
プライベートビーチのような砂浜と海。
海と空を五感で味わえます。
こんなに海に近い旅館は、来たことがありませんでした。
浜田館さんは、この阿字ヶ浦の浜辺で、
100年続いてきた老舗旅館です。
2011年3月11日。
浜田館さんの建物は、東日本大震災で倒壊寸前の被害を受けました。
沖の防波堤のおかげで、津波の被害はなかったものの、
旅館を再開するには、建物は危険な状態だったそうです。
4代目ご主人の岡部さん、お嫁に来て間もない奥さん、
長年一人で切り盛りしてきた3代目のお母さん。
ご先祖から受け継いできた、浜田館の100年の歴史。
ここで、区切りをつけなくてはいけないのか、
悩まれたそうです。
この建物を何とか直すことはできる。
ただ、これからも不安を抱えながら営業していくのか、
直すだけでも、大きな費用と時間がかかる。
やろう。やるしかない。
すべて壊して、新築の浜田館をつくる。
岡部さんたちは、決意されました。
はじめてBC工房に来てくれたのは、2012年の7月でした。
設計しはじめた図面を持って、新しい浜田館の姿を模索されていました。
すべてがまだ、はっきりしない時から、家具を見にきてくれました。
ひとつづつ、いっしょに考えていきましょう。
そんなスタートから、1年以上かけて、
何度もお店に来てくださって、
一部屋、一部屋を考えていきました。

最終的に、2部屋の椅子とテーブルを決めてくださったとき、
「予算との戦いもあるけれど、
どうしても、BC工房の椅子とテーブルを入れたいんです。」
そう言ってくださった岡部さんに、背筋がのびる思いでした。

足の悪い方にも、お部屋で海を見てくつろぐ時間を提供したい。
座卓ではなく、ちょっと低座のテーブルを入れたい。
たまご型のセパレートテーブルと、
ちょっと低めのおたすけきらきら椅子のセット。
トチの木を削りだして、かわいいつかいやすいたまごテーブルをつくりました。

3代目のお母さん。はじめてお会いしました。
この方がいたから、浜田館なんだ。
リピーターさんは、お母さんに会いに来るんだ。
その笑顔と強いまなざしにひとめでファンになってしまいました。
「若い人たちの感性にまかせて、いろいろ選んだみたいですね。
お世話になりました。座り心地、いいね。
もう、やるっきゃないの!
お友達みんなでいらしてね!」

4代目岡部さん、若女将さん、そして、5代目?
浜田館の復興とともに生まれた彼。
おばあちゃん、お父さん、お母さんの思いがつまった、
新生浜田館とともに大きくなるんですね。
ご主人は、この2年間、
また一から、料理の修業をし、コーヒーの修業をし、復活に備えてきました。
「この年になって、また新しい修行ができるなんて、
そうないですよね〜。いい経験をしました。」
いつもていねいで、腰の低いご主人ですが、
会うたびに、力強い顔になられていくのがわかりました。
しっかり、やわらかに支える奥さん。
この方がいるから、新しい浜田館ができる。私はそう思います。
「お嫁に来て5年。ホントにいろんなことがあったけど、
思い切ってやってよかったです。これから楽しみです。」

茨城の海。アンコウ鍋の季節です。
新鮮な魚介、静かな海。
そして何よりも人。
岡部さんご一家のあたたかいおもてなし。
全7室の小さなお宿。
にぎやかな観光地にはない、
自分をとりもどす静かな、豊かな時間が、
ここにはあります。
ぜひ、みなさん、浜田館さんへ。
私も家族でうかがいたいと思います。
2014年1月18日リニューアルオープンです!
BC工房
KAZU
旅館 浜田館
茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町4
電話 029−265−7211
ホームページ
http://www.hitachinaka.co.jp/hamadakan/